こんにちは。3年の中澤 琉月です。現在、ニュージーランドは真冬で、日本の1月ごろと同じような寒さを感じます。そのため、外ではダウンなどの上着が欠かせません。今回は、そんなニュージーランドでの私の日常を少しご紹介します。
 私が滞在しているホームステイ先には、ホストマザー、ホストファザー、同年代のホストシスター2人がいます。滞在当初はハウスメイトが2人いましたが、そのうちの1人は最近帰国しました。そのハウスメイトとは共通点が多く、短い間でもとても仲良くなることができました。ホストファミリーとは毎日たくさん話すわけではありませんが、みんなユーモアがあって、リビングで一緒に過ごしているだけで思わず笑ってしまうようなことがよく起こります。また、家には大型犬が1匹いて、よく一緒に遊んでいます。

 

ホストファミリーが飼っている犬

My host family‘s dogホストファミリーが飼っている犬

 家は少し高台にあり、リビングからは海まで見渡せる広大な景色を楽しめます。オーロラが出た夜にはベランダからその幻想的な光景を一望することもできました。さらに、ダンスフロアが敷かれたガレージや電子ピアノもあり、自分の趣味であるダンスやピアノを存分に楽しめる、まさに私にぴったりな環境です。

The aurora seen from the balconyベランダから見えたオーロラ

 こちらでの授業数は1・2年のときよりも少なく休日も多いため、より自由な時間が増えました。そのおかげで、ピアノやダンス、絵などの趣味にたっぷりと取り組めています。ダンスについては、オタゴポリテクニク内のクラブにも入り、毎週のレッスンでスキルを磨いています。ほかにもAIについてのオンラインコースを受講するなど、自分の興味を深めることにも時間を使うようにしています。

 また、自然豊かなニュージーランドならではの楽しみとして、トレッキングにもよく出かけています。ダニーデンには行政が整備したコースが多く、市のサイトを見て場所を選んでいます。場所によって異なる景色や日本では見かけない植物に出会え、とても面白いです。犬好きの私にとって、道で出会う散歩中の犬たちも癒しの存在です。

 穏やかで充実した日々を送る一方で、悩みもあります。それは英語力、特にスピーキングについてです。英語に囲まれた環境には慣れてきたものの、自信のなさから自分から話すことにまだ苦手意識があります。

 留学生活も3分の1が過ぎました。ホストファミリーに囲まれた温かい環境と、自由に使える時間を活かして、これからも少しずつ挑戦を重ね、自分の成長につなげていきたいと思います。

中澤 琉月

 こんにちは。ハヤト・オガワです。白山麓キャンパスで、エンジニアリングデザインⅡA(2年生)とコンピュータスキルズⅡA(2年生)の授業を教えています。AIや未来をテーマにした映画が好きな私にとって、1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」(原題:2001: A Space Odyssey)のような作品では、テクノロジーがどのように想像され、そして時に脅威として描かれている様子を見ることはとても興味深いです。AIをただ恐れるのではなく、その仕組みを理解し、責任を持って制御する方法を一緒に学んでみませんか。

 JetBotプロジェクトが2年生のコンピュータースキルズの授業に導入されてから数年が経ちましたが、この実践的な活動はICTのカリキュラムの重要な一部となっています。時間が経つ中で、ハードウェアの故障や操作中の落下事故により、いくつかのJetBot が使えなくなることもありましたが、このプロジェクトは今でもロボティクスと人工知能の学びとして貴重な体験となっています。

実践を通じて学ぶ:Pythonから衝突回避まで

 NVIDIA Jetson Nanoマイクロコンピューターを基盤とするJetBotプラットフォームは、学生がAIを活用したロボティクスの実践的な学びの入門に適しています。学生はまず、ロボットを制御するための基本的なPythonプログラミングを学び、次に画像収集を通じてデータセットを作成し、最終的に衝突回避モデルの開発に取り組みます。搭載されたカメラを活用しながら、各学生は自分のJetBotを障害物コースで安全に走行させるための訓練を行い、理論的な知識と実践的なスキルの両方を応用して、データセットやモデルの品質が動作にどのような影響を与えるかを理解していきます。

 この活動は、長年にわたり学生たちのAIやロボティクスに対する理解を深めるだけでなく、高品質なデータの重要性、慎重に問題を解決する力、そしてシステムの信頼性の大切さについても学ぶきっかけになっています。こうしたスキルは、将来エンジニアリングやテクノロジーの分野で活躍するうえで不可欠なものです。AI技術が主流になりつつある今、将来的に、自動運転車などの分野で働く学生も出てくるかもしれません。そうした分野では、精度やデータの完全性が実際の社会に直接影響を与えるのです。

挑戦を乗り越え、成長へとつなげる

 JetBotの公式ドキュメントやプログラミング教材は大学レベルの英語で書かれているため、それを理解するために英語力が必要なことが課題となっています。しかし、教員とラーニングメンターによる継続的なサポートと指導により、学生たちは言語の壁を乗り越えながら、技術・学術的なスキルの両方を身につけています。

 一部のJetBotsは修理が必要とある場面もありましたが、どの出来事も貴重な学びの機会となり、実際のハードウェアを扱うことの現場を体験することにつながりました。このJetBotプロジェクトは、プログラミング、人工知能、そして実践的なトラブル対応力を融合させた、実践的かつ学際的な教育プログラムとして、進化を続けています。ICTは、学生たちが現代の技術社会で活躍できるよう、確かな力を育む取り組みをこれからも続けていきます。

ハヤト・オガワ

永遠のバディ

 こんにちは。国際高専1年生の樋口 洸太朗です。先日アメリカのミズーリ州から5人の高校生が私たちがいる白山麓キャンパスに訪れました。今回は僕がバディとして共に生活したアイザック君との思い出を書こうと思います。

 私が初めて彼と会ったのは白山麓キャンパス受け入れ初日の2025年6月7日(土)の夜です。彼の第一印象としては、背が高くて大人びていて、本当に高校生かと疑いたくなるような外見と雰囲気を醸し出していました。しかしいざ話してみると、彼は日本の文化に興味があるようで、私たちが学校について説明しているときも前のめりになって聞いてくれたり、積極的に質問したりしてくれました。

 意外にも早く打ち解けられて安心した次の日、私たちは金沢へ観光に行きました。アイザック君は行き帰りのバスの中で目に付く日本の風景や物事に興味津々で、水田に生えている稲をみて綺麗と言ったり、日本とアメリカの学校生活の違いについて話したりして盛り上がりました。金沢では金沢城の敵を苦しめる設計やからくりを見て「攻めるのが難しい城だね」と言っていて、面白い視点だなと思い感心しました。観光の終盤では日本の食べ物に夢中で、金沢でお団子を食べたりセブンイレブンでおにぎりやお菓子を大量に買ったりしていました。

 それからは平日に授業を一緒に受けたり、放課後にバスケットボールやアメリカンフットボールをして残りの生活を充実したものにできました。連絡先も交換したので、またどこかで会いたいです。

樋口 洸太朗

Makada こんにちは。白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回は、1年生の笹木 大暉さんがAutodesk Fusionを用いて制作した作品を紹介します。

 「コンピュータスキルズⅠA(1年生)」の授業では、1年生が入学した直後からAutodesk Fusionを活用した3Dモデリング制作に取り組みます。この授業では、エンジニアにとって必要なコンピュータの基本的なスキルを学習します。笹木さんは、授業で学んだことをもとに、2ヶ月間かけて「V8エンジン」の3Dモデル制作に挑戦しました!その様子を動画で紹介します。どうぞご覧ください!

 

間加田 侑里

ステファニー先生 こんにちは。白山麓キャンパスで上級リーディング・ライティングの授業を担当しているステファニー・レノルズです。2025年6月18日(水)、アメリカ、ミズーリ州コロンビア市から訪れた5名の高校生が「上級リーディング・ライティングⅠA(1年生)」の授業に参加しました。この授業は5名の学生が受講しているので、アメリカからの高校生とICTの学生が、ぴったり1組ずつペアを組んでアクティビティを行うことができました。

 授業の始めに、ICTの学生とアメリカの高校生が最近読んでいるものについて話し合い、それからICTの学生は読書ログを更新しました。この上級リーディング・ライティングⅠAの授業では、今学期の15週間の授業期間中に最低8時間、好きな読み物を自主的に読み、読書時間を記録することになっています。ラーニングセッションや他の授業で読んだ時間も英語のものであれば、読書時間として含めることができます。他の人が何を読み、それについてどう感じたのかを聞くことで新たな発見と読書への意欲が高まりました。

 次の活動では、単語の復習を行った後、プラスチックの歴史と発展について書かれた2ページの記事を読みました。学生たちはペアになって、読解問題に取り組みながら、本文に直接書かれていない内容を推測して答える練習もしました。

 最後の課題は文法問題です。学生たちは10問の質問に答えながら、「used to」や「would」といった過去の習慣を表す表現を使って文を作成しました。ここでは、それぞれの表現をどんな場面で使うか、そして否定文に変えるかを考えることが重要でした。まずは文章を作成し、学生たちは立ち上がって教室内を歩き回りながら、お互いに自分の文を紹介し合いました。

 今回の交流は、ICTの学生とアメリカから来た高校生にとって、言葉と文化を交換するとても素晴らしい機会となりました。今後もメールのやり取りを通じてペンパルとしてより深い交流を築けていけたら素敵ですね。

ステファニー・レノルズ

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